菜の花OBさん~「ミチのムコウ」~丹波篠山 吉良農園
4人の子どもたちを、みつばち菜の花保育園で育て、
その後、丹波篠山で、子育てと共に、『里山』を育てている人がいる。
菜の花っ子OBけんご・しんご・りんこ・ぶんごのお父ちゃん・お母ちゃん:吉良さんご夫妻。
吉良さんの住む丹波篠山「古市」地区にあるのは、
みつばち菜の花保育園が大切にするものと同じ、豊かな山、田、畑、水、土、生きもの…
その生きものの一つである、人と人が、今ある貴重な資源を未来へつなげ、
『100年後も続く里山モデル』を育む。
それがプロジェクト『ミチのムコウ』であり、
目下、現在進行中なのが『100人ではぐくむ名前はまだない日本酒』という
田起しから始め、酒米を育て日本酒を作る、壮大かつ地域に根差した試みである。
その中心に立ち、プロジェクトリーダーとして活躍するのが、
お父ちゃんである吉良佳晃(よしてる)さん。
吉良さんの取組は、「丹波畦師~たんばあぜし~」に表される、
あぜ道の草刈りに象徴的に見ることができる。
【参照HP】
『農村の風景を未来へつなげる「丹波畦師~たんばあぜし~」(丹波篠山 吉良農園ブログ)』
一見、手間ばかりかかり、日が当たらず、コストと見なされがちな、
単調で、多大な労力が必要な、あぜ道の草刈り。
しかし、それは、農業を継続的に行っていくには、なくてはならぬ「土台」であり、
生態系を維持し、保全するために大切な「積み重ね」であり、
そのことが畑や山を繋ぐ持続可能な未来への「道筋」になる。
それは、私たちの身近にある保育や子育てにも通じるものがある。
吉良さんは、それを一部の人が苦難を強いてやるべき「労働」ではなく、
様々な立ち位置の人たちが、大小あれ、みんなが主体的に面白がって関わり合う
大切な「日々の営み」に変換しようとしている。
美しい集落の背景には、厳しい現実がある。
集落の高齢化、農の担い手不足、農地・山林の荒廃、背に腹を代えられない獣害対策…
その一つ一つに、真摯に向き合い、方法を模索し、繋がり合って、
実行に移し、楽しみや喜びに換える力が、吉良さんたちにはある。
今、吉良さんは、「100人ではぐくむ名前はまだない日本酒」として、
田植え、草刈り、稲刈り、酒造りをみんなで行い、
自分たちが丹精込めて創ったものに命名して、
それを全身で、心の底から味わおうと、100人で挑戦を続けている。
そうやって、未知から始まり、歩み続け、道になり、
辿り着いた向こうにあるものは、何と名付けられるのだろう。
そして、私たちが、なりたての親から、暗中模索し、手を取り合い、
子どもたちと共に歩みを進め、紡ぎ合った先に見える景色はどんなものだろう。
【ミチのムコウ ホームページ】
【吉良佳晃さん紹介ホームページ】
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